エルサレム、イスラエル、5月9日 (AP) ― イスラエルは5月8日、東エルサレムにある国連運営の学校6校を恒久的に閉鎖した。この結果、800人以上のパレスチナ人生徒の教育に大きな問題が生じている。
先月、武装警官と教育省の役人が、東エルサレムにある国際連合パレスチナ難民救済事業機関運営(UNRWA)の6校に30日間の学級閉鎖を命じ、7日に閉鎖が解かれたばかりだ。
UNRWAはイスラエル占領下の西岸地区でも学校を運営しているが、そっちには閉鎖命令は出ていない。
今年早くUNRWAがイスラエル領内での活動を禁止された後、UNRWA運営の学校では、反ユダヤ的内容や反イスラエル的な教育が行われているとして閉鎖命令が出された。UNRWAはイスラエルの主張を否定している。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争で東エルサレムを占領したが、同地域のパレスチナ難民に教育と医療を提供する主要な機関がUNRWAだ。
イスラエルは東エルサレムを併合し、エルサレム全体を統一の首都とみなしているが、国際社会のほとんどがこれを認めていない。
行き場のなくなった生徒は、エルサレムの他の学校に編入されると教育省はいう。
しかし、東エルサレムの学校を閉鎖すれば、子どもらは毎日混雑した危険な検問所を通らなければならなくなり、中には通行許可証を持っていない子どももいると生徒らの両親、教師、学校運営側は危惧する。
これまで教育省はAP通信に対して、これらの学校は無許可で運営されていたため、閉鎖することになったと説明してきた。
(日本語翻訳・編集 アフロ)